【空き家リノベ体験記】~普通の独身サラリーマンが空き家を買ってリノベしてみた~ 第４１回交通利便性で立地を考える #リノベーション #空き家

「独身だけど自分の家が欲しい。」「家賃を払い続けるのはもったいない。」そう考えるシングルが増えているそうです。一方で、「そうは言っても先立つ物が。」「この先何十年もローンが払えるんだろうか？」そんなお金の不安もついて回ります。築古の空き家を買ってリノベすれば、新築と比べて低コストで家が手に入る、と言われています。そうはいっても空き家って怖い、と二の足を踏む人も多いのではないでしょうか。

そこで、空き家をリノベしようか？と悩んでいる方に少しでも参考になればと、この記事では普通の独身サラリーマンが空き家を買ってリノベした経験から、実際に何をして何を考え、結果どうなったかを紹介しようと思います。

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第４０回 1人暮らしに一軒家は広くない？②

職住近接が合理的

家を買うにあたって最初に考える項目に、どこに住むか？があると思います。家を買ったら、何十年も住むことになる可能性が高いため、なるべく利便性の高いところに住みたいですが、一般的には利便性の高いところは、その分人気も高く、住宅価格も高くなる傾向があるため、どこを選ぶかは難しい問題です。

立地の利便性を考えるうえで、一人暮らしだと、仕事に行く平日の利便性と、お出かけしたり逆に人を招いたりする休日の利便性、２つを考える必要があります。これが夫婦であれば、自分だけでなくパートナーの勤務先との関係も考えなければいけませんし、子どもがいるなら学校や進学先も考慮する必要が出てきて、問題が複雑になっていきます。

平日で考えることは通勤です。１日１時間、通勤で余分に拘束されると、月給30万円の人で、年間45万円分の労働時間に相当する拘束時間になります。これが数十年となると、通勤時間が片道30分短縮出来るとなると、およそ１千万円の価値があることになります。なるべく職場の近くに住む方が、経済的には合理的なのです。

私の場合、都心のオフィス勤めではないので、職場から自転車で30分圏内で、価格や広さが妥当な空家をいくつも見つけることが出来ました。それに対して、都心のオフィスに勤めている方の場合、近くて便利だと、価格が高くなり過ぎて予算オーバーしてしまうこともありえます。その場合でも、予算におさまる範囲で、なるべく通勤時間が短くなるところを選ぶといいと思います。

通勤を有効活用しよう

いくら職住近接といっても、在宅勤務か職場のすぐ隣というわけでもなければ、数十分の通勤時間はあります。予算の都合で近くに住めず、もっと長い時間が通勤にかかるかもしれません。その分の時間も何かしら有効活用出来るといいので、家を選ぶ際には具体的に通勤ルートをイメージして、時間を上手く使えるかも考えておきましょう。実際に通勤ルートを下見してみるのもいいかもしれません。

電車通勤で乗車時間が長くても、空いた電車で座っていられるなら、その時間は趣味や副業に使えるかもしれません。通勤ルート上にスーパー等があれば、普段の買い物をすませることもできます。ただそうはいっても、やはり通勤時間は短いにこしたことはないと思います。

私の場合、自転車通勤ですが、職場まで2km強で標高差が50m以上もある結構な坂道です。朝の出勤はずっと下り坂で楽チンですが、その分帰り道はかなり大変です。それを、運動不足解消でジム通いの費用や時間を節約できていると、ポジティブに考えることにしています。

休日だけなら乗換は気にならない

休日の過ごし方は人それぞれだと思いますが、休日を楽しむために一人暮らしで家を買うのであれば、それに合った立地なのかも考えておきましょう。

都心に直通している主要路線の沿線に住んでいれば、通勤にしろ、休日のお出かけにしろ、移動が楽で時間のロスも減ります。私は、普段の移動はほとんど自転車で、自家用車は持っていないので、休日のお出かけの利便性を考えて、主要路線の沿線で最初は住まい探しをしていました。ただ、主要路線の駅周辺は、商業施設等の開発が盛んに行われていて、なかなか駅近で予算におさまる物件が見つけられません。多少駅から遠いところを選ぶか、乗換が必要な路線の駅近で探すかしかありませんでした。それで、主要路線ではない路線の駅近の家を選びました。

平日の通勤だと、とにかく回数が多いので、電車の乗り換え等で時間をロスが出るのは無駄が多いですが、休日の利便性を考える場合には、お出かけの際に乗換が１回増えるくらいであれば、あまり気にならない、というのが住んでみての実感です。一方で、休日のお出かけの際には、荷物が多かったり、普段着ではなくオシャレして出かけたりと、あまり長い距離を歩きたくない場合も少なくありません。なので、主要路線かどうかよりは、駅近を優先したのは正解だったと思っています。

また、趣味の集まりで、自宅に人を呼ぶ機会にも、駅近であれば便利です。ただ、駅周辺にコンビニも無いような小さい駅なので、買い物はあまり便利ではありません。そのため、人を呼ぶ際には、飲み物やお菓子等、事前に用意しておく必要があり、そこは少し気を使います。