【空き家リノベ体験記】~普通の独身サラリーマンが空き家を買ってリノベしてみた~ 第３２回雨戸って必要？ #リノベーション #空き家

「独身だけど自分の家が欲しい。」「家賃を払い続けるのはもったいない。」そう考えるシングルが増えているそうです。一方で、「そうは言っても先立つ物が。」「この先何十年もローンが払えるんだろうか？」そんなお金の不安もついて回ります。築古の空き家を買ってリノベすれば、新築と比べて低コストで家が手に入る、と言われています。そうはいっても空き家って怖い、と二の足を踏む人も多いのではないでしょうか。

そこで、空き家をリノベしようか？と悩んでいる方に少しでも参考になればと、この記事では普通の独身サラリーマンが空き家を買ってリノベした経験から、実際に何をして何を考え、結果どうなったかを紹介しようと思います。

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第３１回古い家を活かす

昔の家には大抵雨戸がついている

リノベするために、中古住宅を購入することになるのですが、古い家の方が安価で手に入る可能性が高いです。日本の住宅は、昔は雨戸がついているのが当たり前だったため、中古で買う家には大抵、雨戸がついてると思います。
雨戸は風雨を防ぐために屋外についているので、雨戸やそれを収納する戸袋など、家の中身と比べて劣化が進んでいるケースがほとんどだと思います。

リノベするにあたって、古い雨戸をどうするか？決めないといけません。取り外してしまい、もう雨戸は無くしてしまうのか。新しい雨戸やシャッターに交換するのか。そのまま残すのか。等の選択肢があります。

雨戸はなんのためについていたのか

すごく昔の家、古民家とか呼ばれるような物になると、建てた当時はガラス窓も無かったので、雨風を防ぐために、どうしても雨戸が必要でした。戦後、ガラス窓が普及してきても、木製サッシが一般的だった時代には、隙間が多くて雨戸が無いと雨風が隙間から入り込むのを防げませんでした。なので、古い家では雨戸があるのが当たり前でした。

アルミサッシが普及しても、なんとなく雨戸をつけるのが当然と、惰性でつける家が多かった時代がしばらくありましたが、アルミサッシで気密性水密性は十分なので、雨戸をつけない方がコストダウンになるので、だんだん雨戸をつけない家が増えてきたのが現状です。

現代でも雨戸は意味がある？

雨戸がなくても雨風が防げるようになり、雨戸が必須でなくなってからも、雨戸やシャッターをつける家もあります。雨戸やシャッターの役割が全く無くなってしまったわけでもないのです。

まず、雨戸やシャッターがある方が、防犯性は高まります。プロの泥棒であれば（そんなプロがいるのもイヤですが。）窓ガラスだけであれば、1分もかからず音もなく開けてしまうことも出来ます。一方、雨戸が閉まっていればそうはいきません。そのため、雨戸やシャッターが閉じている窓は泥棒に狙われにくい傾向があります。

また、台風などの風で物が飛んできた場合に、雨戸やシャッターを閉じていれば、ガラスに直接物が当たって窓が割れてしまうのを防ぐことが出来ます。

ただ、近年の防犯性能の高いガラス窓であれば、雨戸がなくてもそう簡単には泥棒に開けることは出来ないですし、物が当たっても大きな被害になりにくくなっています。そのため、雨戸やシャッターがなければいけないこともありません。

実際、私の実家はかなり台風や突風の被害が多い地域にあるのですが、雨戸はありません。ですが、風で飛ばされた物が当たって窓が割れるという被害は経験はありません。絶対無いとは言えませんがレアケースであり、そのために高いコストを払って全ての窓に雨戸をつけるのは、コスパが悪いのではないでしょうか。風水害が少ない地域であればなおさらです。

雨戸は無くしてしまうつもりだったが

リノベの際には、雨戸はほとんど使われていなかったのか、あまり痛みも無かったのですが、戸袋はボロボロだったので、古い雨戸は取り外して、新しい物も無し、ということにしました。

しかし、戸袋が外壁に一体化しており、外したところに新たに外壁を貼らないいけないことが分かりました。他の外壁はそこまで傷んでなかったため手をつけない予定でしたので、戸袋部分のみ追加で外壁の工事をするとなると、かなりのコストアップになってしまいます。幸い、雨戸の戸袋は外観がボロくなっているだけで、外壁としての性能には問題が無かったため、予定を変更して、そのまま残すことにしました。