ビジネスアイディアのみならず、既に事業化されているビジネスの更なる成長や発展に繋がるアイディアを募集し、コンペティション形式のビジネスコンテストを開催。最終審査会は2022年12月15日(木)に行われた。
- AGORA LEVEL UP STAGEとは?
AGORA LEVEL UP STAGEは、今年で3度目の開催となるBUSO AGORA主催のビジネスコンテストです。起業家の事業を広く募集し、3つの審査を経て、コンペティション形式となる最終審査により見事グランプリに輝いた方には1年間のオフィス利用権や専門家からのコンサルティング権利など、実際の起業において必要な支援を受けられる特典を獲得できます。またBUSO AGORAのワークスペース提供とインキュベーションプログラムによるサポートを受けることができます。審査基準としては、事業の独自性、想い、収益性、社会性などが審査ポイントとなります。
2022年の最終審査会は、2年ぶりに会場に観客を入れての開催(人数制限あり)とYouTubeにてライブ配信を行い、多くの視聴者に最終プレゼンテーションを視聴いただきました。審査員よってグランプリであるGOLD賞を決定しました。審査員は、ベンチャーキャピタル、金融関係、コンサル、中小企業、創業支援施設責任者といった方々が参加しました。
イベント詳細:https://www.incubation-office-agora.com/agoralevelupstage2022
- 当日の配信
- 当日レポート
PRESENTER 01 板本大輝 - 株式会社EMER
ー 遠隔ライブ配信サービス EMER -1人目のプレゼンターは大学1年生にして起業をした板本大輝。遠隔でライブ配信をサポートする現在の事業プランについて提案した。高校2年生の時に地元・島根県でPR動画の制作を行っていた。並行して、地元のプロフットサルチームのライブ配信を手掛けた際に、チームスタッフだけでは視聴者が期待するレベルの配信が行えないことに気づき、その経験から「地方には技術者が少ない」という課題点を見つけライブ配信サービス事業に着目。「都会・地方関係なく映像を活用することで、多くの地方が抱える問題を解決したい」という想いから、機材設置以降の配信までの手順を遠隔サポートできる事業を生み出した。
PRESENTER 02 坂本ともみ - 武相動物病院
ー ようこそ。「しつけ」だけじゃない、イイとこ「みつけ」の学校へ Dog Life School -現在南町田・長津田の2か所に店舗を構える武相動物病院のトレーナーである坂本ともみ。2020年以降、コロナ禍でペットを飼い始めたものの想像以上にしつけが難しく、手放してしまうご家族も多いため、若齢の保護犬が増えている現状に着目。
「ペットの教育」だけでなく飼い主に対する「ペットリテラシーの教育」も目的とした事業になる。
この事業を通じ、手放されてしまうペットを少しでも減らすこと、そして「ドッグライフコーチ」という新たな職業選択を生み出すことで業界の活性化に貢献していきたいとプレゼンテーションした。
PRESENTER 03 永田竜司 - 株式会社タイムインベスト
ー スポーツ朝活促進サイト Go! Routine. ー自身が水泳のコーチを務める事業の中で、コロナ禍以降朝の時間帯に受講したい会員が増加したという実績から今回のビジネスプランが生まれた。欧米ではジムに行くのは出勤前が一般的だが、日本の多くの施設では早朝の時間帯にスタッフが常駐していることはほとんどなく、レッスンなどは受けられない状態。空きスペース・時間のある「施設」、レッスン指導を行う「コーチ」、レッスンを受けたい「参加者」、この3者を繋ぐプラットフォームを作ることで、健康増進産業における長年の課題の解決に繋げていきたいとプレゼンテーションした。
PRESENTER 04 中野賢伸 ー 株式会社ぐるり
ー 位置情報型音声ガイドプラットフォーム GURURI ー親の影響で幼いころに史跡巡りに魅了されてから自身で日本全国めぐるようになったが、同世代で同じような趣味を持っている人が少なく、「もっと多くの人に魅力を知ってほしい」という想いがきっかけとなった事業。
美術館などで使用される有料音声ガイドを活用し、地図上の位置情報と連動して観光しながら無料で音声ガイドを楽しむことができる。また、観光客の一極集中が課題となっており、美しい自然や景観の悪化・交通機関の混雑などの問題が発生している。このGURURIを通して、これまで知らなかった地に足を運んでもらうことで観光客の分散、同時に観光地のある地域の活性化に繋げていくとプレゼンテーションした。
PRESENTER 05 西岡貴史 - 株式会社たびふぁん
ー LINEで使える温泉レコメンドサービス 温泉botくん ー現代のインターネットは情報が簡単に得られやすくなった一方で、情報があふれて自分に合った情報選択が難しくなった。「調べても有名どころしか出てこない」「売れ筋商品しか出てこない」という状態。そんな中でZ世代やサウナ好きをターゲットとし、気軽に使用できるLINEを活用するレコメンドサービスを開発。最大5つの質問に答えるだけで、温泉ソムリエがその方にあったニッチな温泉をおすすめしてくれる。アフターコロナにおいて旅行や観光の需要が高まっており、温泉botくんを通じて地方創生や地域活性化へ貢献していきたいとプレゼンテーションした。
PRESENTER 06 佐々木慶太 ー 一般社団法人Fukusen
ー 業務アプリでe-sports! 競技Excel ー自身の経歴の中で、Excelを多く活用してきたことで社内外でExcel研修を行ったり個別相談を受けるほどの実力をつけた。短時間でExcelに対する問題が解決することで、喜ばれるだけでなく相手の新たな発見として感動されることが増え、「Excelには観る人を魅了するエンタメ性があるのでは?」と感じたことから今回の事業が生まれた。「現実にあり得る問題を解く」という観点で、観戦者の実務に生きるヒントを得られる効果もある。仕事上仕方なくExcelを使うのではなく、技を極めた先に感動すら覚えるExcelの姿や、そこに熱狂する選手たちの戦いを多くの方に楽しんでいただきたいとプレゼンテーションした。
以上、6名の個性豊かなプレゼンの後、審査員による厳正なる審査が行われました。