~Google Cloud Platformを活用したデータ分析基盤で家賃債務保証事業のデジタル化を支援~
TISインテックグループの株式会社インテック(本社:富山県富山市、代表取締役社長:北岡 隆之、以下インテック)は、家賃債務保証※1事業を行う株式会社Wellon Solutions(本社:東京都中央区、代表取締役社長:上野 哲、以下Wellon Solutions)※2が2022年11月から提供開始した家賃保証サービス「ポータブル家賃保証」のデータ分析基盤構築およびUIデザイン設計、データ活用支援を実施した。
■背景
現在の家賃債務保証は、入居申込み物件にひもづく保証審査が一般的で、物件を決めても、物件への入居契約手続きを完了するには、物件決定後に続く家賃債務保証会社による保証審査の結果を待つ必要があります。そこで、Wellon Solutionsは、入居希望者にひもづく保証審査を物件の決定前に済ませ、物件を決めたら、保証審査の結果を待つ必要なく物件への入居契約手続きを進めることができる「ポータブル家賃保証」のサービス提供を計画しました。
インテックは、Wellon Solutionsの親会社である株式会社丸の内よろずのシステム開発・保守業務を受託しており、クラウドを活用したアプリ構築だけでなくデータ分析基盤の構築、ならびにデータサイエンティストによるデータ活用、データ分析支援ができることが評価され、Google Cloud Platform(以下GCP)※3を活用したWellon Solutionsの「ポータブル家賃保証」の申込み・受付システム構築に加え、アプリのデータ活用も含め支援することになりました。※1 家賃債務保証:入居希望者が賃貸住宅の契約を締結する際、入居者の家賃債務の保証を行う事業のことです。
※2 Wellon Solutions:株式会社丸の内よろずが不動産分野において、多様化する「充実した暮らし」に応えるべく、デジタル活用によるソリューション提供を目指すため、Wellon Solutionsを設立しました。
※3 Google Cloud Platform:Googleが提供するクラウドコンピューティングサービスの総称です。■家賃保証サービス「ポータブル家賃保証」を利用するユーザのメリット
①入居希望者のメリット
・保証審査を事前に行うことで物件選びを効率化
「ポータブル家賃保証」では、物件選びの段階で、入居者を対象にした保証審査サービスを提供することにより、入居希望者が、審査結果による物件選びのやり直しを行うことなく、自身の保証額の範囲内で入居希望物件を決めることができるようにしています。
②不動産会社のメリット
・契約手続きの効率化
「ポータブル家賃保証」では、物件選びの段階で保証審査を済ませるため、不動産会社は入居希望者が保証額の範囲内の物件を決めた後は、保証審査の結果を待つ必要なく入居契約手続きを進めることができ、業務を効率化できます。<家賃保証サービス「ポータブル家賃保証」申込み画面イメージ>
■インテックによるデータ分析基盤構築について
今回インテックは、クラウドサービス上でデータを活用しやすい形で蓄積・集約し、機械学習モデル(AI)を組み込み運用するノウハウを用いて、GCP上に家賃保証サービス「ポータブル家賃保証」およびユーザの行動ログデータを分析する基盤を構築しました。
また、途中離脱の防止などのUIデザインを考慮したアプリ画面の設計から開発を行い、データ分析基盤を活用したユーザの使いやすさをより改善していくためのUI検討を行うことができます。
GCPのマネージドサービスである「Firebase」および「BigQuery」を利用することで、短期間かつ低コストでデータ分析基盤の仕組みを実現しています。